オウンドメディアや情報サイト、SNSなどで漫画を継続して掲載したい場合、1本だけ漫画を発注するときとは少し違った準備が必要です。
毎回、
- キャラクターの見た目を説明する
- 漫画の雰囲気を指定する
- 掲載サイズを伝える
- 原稿の渡し方を相談する
といった作業を繰り返していると、発注側にも制作側にも負担がかかります。
継続して漫画を制作するなら、重要なのは単純に「毎月発注すること」ではありません。
漫画の形式・読者・素材の渡し方・確認方法などを、最初の数本である程度共通化することです。
この記事では、企業メディアが漫画を継続して外注するときに、最初に決めておきたいことを紹介します。
漫画を継続発注するのはどんなケース?
企業が漫画を継続して制作する用途としては、たとえば次のようなものがあります。
- オウンドメディアの連載
- 情報サイトの記事内漫画
- SNS投稿
- 学習コンテンツ
- コラムのコミカライズ
- 定期的な4コマ企画
1本の長い漫画を制作するのではなく、1テーマずつ短い漫画を積み重ねていくタイプのコンテンツです。
まんがクリエイトでも、情報サイト向けの4コマ漫画を継続用途で制作した実績があります。
継続制作では「毎回変えるもの」と「固定するもの」を分ける
毎回すべてをゼロから決める必要はありません。
まず、固定できるものを整理します。
固定しやすいもの
たとえば、
- 漫画のサイズ
- 4コマなどの基本形式
- キャラクター
- 絵柄
- 色の方向性
- 想定読者
- セリフ量の目安
- 納品形式
- 掲載場所
などです。
これらをある程度固定しておけば、2本目以降は「今回のテーマは何か」に集中しやすくなります。
毎回変わるもの
一方で、
- 記事テーマ
- エピソード
- 元原稿
- クイズ
- 商品・サービス情報
- 今回伝える結論
などは、各回で変わります。
継続連載では、
変わらない制作ルールと、毎回変えるコンテンツを切り分ける
ことが運用しやすさにつながります。
最初に「1本で何を伝えるか」を決める
継続漫画では、1本に情報を詰め込みすぎない方が扱いやすくなります。
たとえばライフハック系の記事であれば、
1つのテクニックを1本の漫画にする
英語学習なら、
1つのクイズ・シチュエーションを1本にする
という設計です。
連載全体で大きなテーマを持たせても、1本ごとの役割は絞った方が構成しやすくなります。
元記事があるなら発注フォーマットを決める
企業メディアでは、すでに文章記事や編集企画が存在することがあります。
その場合は毎回漫画用の脚本を完成させるのではなく、
- 元記事URL
- 今回漫画にしたい部分
- 想定読者
- 絶対に入れたい情報
- 変更してはいけない情報
などを共通フォーマットとして渡す方法があります。
つまり、企業側が毎回「漫画脚本」まで作らなくても、既存コンテンツを制作素材として渡す方法があります。
キャラクターを固定するときに決めておきたいこと
連載漫画では、同じキャラクターを複数回使うことがあります。
その場合は最初に、
- 名前
- 年齢や立場
- 性格
- 服装
- 話し方
- 他キャラクターとの関係
- 漫画内で担う役割
などを簡単に決めておくと、回ごとのブレを抑えやすくなります。
キャラクター自体が記事の説明役なのか、それとも毎回読者と同じ立場で問題に遭遇する主人公なのかでも、ストーリーは変わります。
継続連載でキャラクターを固定する場合は、初回に役割や見た目を整理しておくと、回ごとのブレを抑えやすくなります。
修正方法も最初に共通認識を作る
継続制作では、1本目の確認が特に重要です。
たとえば、
- キャラクターの雰囲気
- セリフ量
- 漫画のテンポ
- どの程度情報を省略するか
- 元記事からどこまでアレンジしてよいか
などです。
最初の1〜数本で、キャラクター・セリフ量・テンポ・情報量などの基準を具体的に確認しておくと、その後も同じ基準で進めやすくなります。
情報サイト向けライフハック4コマの制作事例
まんがクリエイトでは、情報サイトに掲載するライフハック4コマを制作した実績があります。
この制作では、
- 制作目的:情報サイト連載
- 使用用途:Webページ
- 想定読者:中高年女性
- 素材:参考元記事
- 対応範囲:絵コンテから仕上げ
という内容で制作しました。
ここで注目したいのは、記事企画そのものを毎回ゼロから制作するのではなく、既存記事を漫画制作の素材として使っていることです。
すでに記事コンテンツを定期更新している企業であれば、
記事を公開する
↓
一部を漫画化する
という運用も考えられます。
英語クイズを4コマ連載にした制作事例
別の制作では、情報サイト内の英語クイズを4コマ漫画へ展開しました。
単純にクイズ文を漫画の吹き出しへ入れるのではなく、想定読者に身近なシチュエーションへ変換し、読み進めやすい構成にしました。
このように連載漫画では、
元コンテンツをそのまま漫画へ移すのではなく、「漫画として見せる場面」を選んで再構成する
ことも重要です。
継続発注の前に決めておきたい項目
継続制作を始めるなら、次の内容を整理しておくと進めやすくなります。
掲載頻度
毎週、隔週、毎月など。
ただし、制作期間まで含めて無理のない更新計画にします。
1本あたりの漫画量
4コマなのか、1ページなのか、複数ページなのか。
元素材の渡し方
記事URL、Word原稿、箇条書きなど。
誰が内容を確認するのか
編集担当者だけなのか、専門担当・法務・商品担当などの確認も入るのか。
キャラクターを固定するか
固定する場合は初回に設定をまとめます。
確認・公開スケジュール
原稿をいつ渡すか、いつ確認するか、いつ公開するかまで決めておくと、定期運用の予定を組みやすくなります。
掲載媒体
Webだけなのか、SNSなどにも再利用するのか。
「定期発注=必ず安くなる」とは限らない
継続発注だからといって、自動的に料金が安くなるとは限りません。
料金は、1本あたりの漫画量や、シナリオ作成・修正などの制作範囲によって変わります。
必要な漫画量や制作範囲を整理したうえで、案件ごとに見積もりを確認するのが確実です。
継続制作のメリットは、単純な価格よりも、
企画・登場人物・発注方法について共通認識を蓄積できること
にあります。
まず1本を制作し、2本目以降の運用を整える
定期的に漫画を公開したい場合でも、最初から何十本分ものシナリオや細かな制作ルールを用意する必要はありません。
まず1本を制作し、情報量・トーン・キャラクター・素材の渡し方・修正方法などを確認したうえで、2本目以降に使う共通ルールを整理する方が進めやすくなります。
すでに記事や企画素材がある場合は、その素材をもとに最初の1本から相談できます。


