漫画制作を依頼したいと思っても、
- 何を準備すればいいのか分からない
- シナリオまで作っておく必要があるのか
- ページ数やコマ数を決められない
- 初めてなので、何を伝えればいいのか分からない
と迷うことがあります。
漫画制作を相談する前に、すべてを決めておく必要はありません。
シナリオやページ数が決まっていなくても、誰に何を伝えたいのか、どこで使う漫画なのかが分かれば、そこから構成を整理できます。
一方で、目的や掲載先、希望する雰囲気などを事前に共有できると、制作内容を検討しやすくなります。
この記事では、漫画制作を依頼する前に、分かる範囲で整理しておきたい5つの項目を紹介します。
① 漫画を使う目的を整理する
最初に考えておきたいのが、何のために漫画を作るのかです。
たとえば、
- 商品やサービスを紹介したい
- 分かりにくい仕組みや制度を説明したい
- 採用ページで仕事内容を伝えたい
- チラシやパンフレットで興味を持ってもらいたい
- Webサイトでサービスの利用場面を見せたい
など、漫画を使う目的によって、ストーリーの組み立て方は変わります。
商品紹介なら、商品の特徴を並べるだけでなく、「どんな人が、どんな場面で使うのか」を描く方法があります。
採用漫画なら、会社の説明を並べるより、新入社員など求職者に近い人物を通して、仕事内容や職場を見せる構成が考えられます。
この段階で細かなシナリオまで決める必要はありません。
まずは、**「この漫画で何を伝えたいのか」**を一言で説明できる程度に整理しておくと、制作内容を検討しやすくなります。
目的そのものがまだ曖昧な場合も、「商品を分かりやすく紹介したい」「採用に使いたい」といったところから相談できます。
② 誰に読んでもらう漫画かを考える
次に確認したいのが、誰に向けて作る漫画なのかです。
同じサービスを説明する場合でも、
- 初めてサービスを知る人
- 利用を検討している人
- 実際にサービスを使う担当者
- 経営者や責任者
では、知りたい情報が異なります。
そのため、読者によって、
- 主人公を誰にするか
- どのような悩みから始めるか
- どこまで専門用語を使うか
- どの利用場面を見せるか
といった漫画の内容も変わります。
たとえば採用漫画であれば、求職者に近い立場の人物を主人公にすると、入社後の仕事や職場をイメージする流れを作りやすくなります。
サービス紹介漫画なら、実際の利用者に近い人物から始めることで、「自分ならどんな場面で使うのか」を描きやすくなります。
年齢や職業などを細かく設定することよりも、まずは、**「この漫画は誰に読んでもらいたいのか」**を整理しておくことが重要です。
③ 掲載場所・用途を伝える
漫画をどこで使う予定なのかも、制作前に伝えておきたい情報です。
たとえば、
- Webサイト
- LP
- 採用ページ
- チラシ
- パンフレット
- 営業資料
などがあります。
ただし、掲載媒体だけで漫画の形式が決まるわけではありません。
同じWebサイトへの掲載でも、4コマ漫画が合う場合もあれば、1ページ漫画や複数ページの漫画が合う場合もあります。
印刷物でも、漫画だけを大きく掲載する場合と、文章や写真と一緒に掲載する場合では、使えるスペースが異なります。
そのため、
- どこに掲載するのか
- 漫画にどれくらいのスペースを使えるのか
- 周囲に文章や写真が入るのか
- スマートフォンで読まれることが多いのか
- 印刷物でも使用する予定があるのか
などを確認しながら、内容に合った構成を考えます。
「Webサイトだから縦長」「A4だから何コマ」と最初から固定するのではなく、伝えたい情報量と掲載場所の両方から形式を決めるのがおすすめです。
掲載場所がまだ決まっていない場合も、想定している使い方を伝えておくと相談しやすくなります。
④ 予算・希望納期・利用条件を確認する
予算や納期について希望がある場合は、相談時に伝えておくと制作範囲を検討しやすくなります。
たとえば、
- おおよその予算
- 公開したい時期
- 希望する納品時期
- 使用する媒体
- 別の媒体でも使用する予定があるか
などです。
また、漫画の利用について特別な条件がある場合も、制作前に確認します。
たとえば、
- 複数の用途で使用したい
- 制作実績として公開してほしくない
- 著作権譲渡が必要
- 未公開の商品や社内資料を共有する
といったケースです。
著作権、制作物の利用範囲、実績公開、秘密保持は、それぞれ確認する観点が異なります。
案件によって必要な条件も変わるため、特別な希望がある場合は、見積もりや制作開始の前に伝えておくと整理しやすくなります。
料金や対応条件については、依頼時点のサービス案内をご確認ください。
⑤ 希望する雰囲気や参考資料を伝える
漫画の雰囲気について希望がある場合は、参考資料を共有するとイメージを合わせやすくなります。
たとえば、
- 明るく親しみやすい雰囲気
- ビジネス向けの落ち着いた雰囲気
- 若い人に読みやすい雰囲気
- 既存の広告やWebサイトと近い印象
などです。
具体的な作風を言葉で説明するのが難しい場合は、制作事例などから近いものを選んで伝える方法もあります。
また、実際の商品や場所を漫画の中に描く場合は、参考資料があると制作しやすくなります。
たとえば、
- 商品写真
- 店舗やオフィスの写真
- 工場や設備の写真
- 制服
- サービス画面
- キャラクターやロゴの資料
などです。
特に、実際の職場や設備をできるだけ正確に描いてほしい場合は、その旨を伝えたうえで参考写真を用意するとイメージを共有しやすくなります。
詳細な写真資料がない場合でも、内容によっては一般的な風景として描いたり、背景を簡略化したりすることもできます。
すべての資料を揃えてから問い合わせる必要はありません。手元にある資料をもとに、追加で必要なものを確認していく方法でも進められます。
発注前に確認しておきたい認識違い
漫画制作では、発注者と制作者の間で認識が異なると、途中で構成を大きく変更する必要が出ることがあります。
特に確認しておきたいのが、次のような点です。
漫画に情報を入れすぎない
商品やサービスについて伝えたいことが多くても、すべてを漫画に入れる必要はありません。
漫画には利用場面や人物の体験など、ストーリーとして見せたい部分を入れ、細かな料金や条件、仕様などは周囲の文章で補う方法もあります。
情報量が多い場合は、何を漫画で見せるのかを先に整理します。
使用する場所を制作前に伝える
掲載場所によって、文字の大きさや構成、必要なデータ形式などは変わります。
制作後になって別の用途で使いたいことが分かると、レイアウトの調整が必要になる場合があります。
複数の場所で使用する予定がある場合は、分かる範囲で事前に伝えておくとよいでしょう。
利用条件は制作前に確認する
制作物をどこまで利用できるか、実績として公開されるか、著作権をどのように扱うかなどは、依頼先によって条件が異なります。
必要な条件がある場合は、契約や制作開始の前に確認します。
大きな内容変更はラフ段階で確認する
漫画制作では、構成やセリフ、人物の配置などをラフの段階で確認します。
清書が進んでからストーリーそのものを変更すると、人物や背景、コマ割りなどを含めて修正範囲が広がる場合があります。
そのため、話の流れや伝える内容はラフ段階で確認することが重要です。
漫画制作の基本的な流れ
漫画制作は、一般的に次のような流れで進みます。
- 問い合わせ・相談
- ヒアリング・見積もり
- 構成・シナリオ作成
- ラフ・ネームの確認
- 作画・仕上げ
- 最終確認・納品
案件の内容やページ数によって進め方は変わります。
また、相談時点でシナリオが完成している必要はありません。目的や資料などを確認しながら、漫画にする内容を整理することもできます。
依頼前チェックリスト
漫画制作を相談するときは、次の5項目を分かる範囲で整理してみてください。
- 目的:漫画で何を伝えたいか
- 読者:誰に読んでもらいたいか
- 用途:どこに掲載する予定か
- 条件:予算・希望納期・利用条件に希望があるか
- 資料:参考にしたい雰囲気や商品・職場などの資料があるか
すべて決まっていなくても問題ありません。
特に、ページ数やコマ数、シナリオについては、目的や掲載場所を確認してから決めた方がよい場合もあります。
内容が固まっていなくても相談できる
漫画制作を依頼する前に、目的や掲載先などを整理しておくと、制作内容を相談しやすくなります。
一方で、発注者側で漫画の内容を完成させておく必要はありません。
「サービスを漫画で紹介したいけれど、何を漫画にしたらいいか分からない」
「採用漫画を作りたいけれど、どんなストーリーにすればいいか決められない」
といった段階でも、目的や読者、手元にある資料から漫画にする内容を整理できます。
漫画制作を検討している方は、まずは分かっている範囲の内容からご相談ください。


